先日大阪国立国際美術館で開催されている、ボイスマン美術館所蔵「バベルの塔」展に行ってきました。
まさに謳い文句である「一生に一度は見たい名画」だったからです。
10/15までは大阪でやっているので時間があれば是非お出かけ下さい。
確かに凄いですよ!
8/13(日)の15:00位に到着してチケット売り場に並びます。
写真では今ひとつわかりにくいですが、チケット購入までの待ち時間は3~5分位です。
開館直後が一番混むそうなので、午後にゆっくりと来るのがお薦めですが、キモ可愛い絵が好きな人は2時間では足りないかもしれません(笑)
中の混雑状況は、どの絵も少し待てば最前列で見ることが出来る程度です。
ガラガラではありませんが、激混みでもありません。
ただ、小さく細かい絵が多いので、顔を近づけないとよく見えません!
さて、このバベルの塔ですが、違和感のある方も多いのではないかと思います。
20年位前に、2,000ピースのジグソーパズルでバベルの塔を作ったのですが、こんなんだったっけ?
とモヤモヤしていたのですが、中にある解説を見て納得しました。
ジグソーパズルで作ったのはこっちですね。
ブリューゲルは全部で3枚「バベルの塔」を書いていて、一枚はボイスマン美術館所蔵、もう一枚がウィーン美術史美術館所蔵、最後の一枚は紛失したそうです。
この画像のものが一般に「大バベル」と呼ばれていて、大きさは114×155cmです。
今回見たものが「小バベル」と呼ばれているもので、大きさは60×75cmしかありません。
この中に3mm程度の人物が約1400人登場します。
この一行だけで作品の緻密さがお分かりいただけるかと思います。
ちなみに、列に並ぶことで最前列で見ることができます。
私が行った時には30分待ち位だったと思いますが、
最前列は止まってはいけません!
当然ですが、顔を近づけてみることなんてできません。
絵の大きさは60×75cmしか無いんですよ。
正直言いますと、「何が何だか訳がわかりません」(笑)
次の部屋に、芸大生が作った300%の拡大模写があって、これを見ると、
「あ~~、そうなっているのか」
となるんですが、それなら本物は必要無いような・・・・
なんとも複雑な気分になります。
一生に一度は見たい名画ではあったんですが、一回チラリと見ただけですから、見たといえるかは微妙なところです。
バベルの塔に辿り着くまでに、ボスの版画やネーデルランド絵画がありますのでそれなりに楽しむことが出来ます。
こんなのとか
こんなのとか、
こんなのが楽しめます。
奥様はこの版画を結構お気に入りで、「キモ可愛い」と言っています(笑)
油彩画は全て宗教画のため、事前に勉強していくか、イヤホンガイドを借りると更に楽しめるかと思います。
書き忘れましたが・・・、
最前列は立ち止まり禁止ですが、二列目は立ち止まってじっくりと見ることができます。
ただ、一列目より50cm程遠いのでさらに何だか良くわかりません(笑)
安いもので構わないので単眼鏡やオペラグラスがあると良いと思います。
これがあるとないでは本物を見たという充実度が全然違いますよ。
単眼鏡握りしめてもう一回行くか考え中です・・・
こちらは地下一階にあります。
大友克洋氏は「AKIRA」で有名な漫画家ですね。
実際にオランダ・ロッテルダムのボイスマン美術館に取材に行って現地学芸員と意見交換を行う等相当な研究と検証をされたそうです。
彩色はコラージュアーティストの河村康輔氏が担当し、大友氏が描き起こしたモノクロ線画とバベルの塔をデジタル合成した、デジタルコラージュ手法で制作されています。
インスピレーションを得て内部を想像しちゃうというのは、漫画家というよりも芸術家に近いのかもしれませんね。
これも一見の価値はあります。
なかなか凄いですよ。
立ち止まれないとか、椅子が少なすぎるとか、ちょっとモヤモヤが残りましたが、全体で見れば面白かったと思います。
この記事を読んでから行く人は、単眼鏡を忘れないようにしましょうね。
そうとうモヤモヤが減るはずです(笑)
今回は珍しく、ショップでグッズを買ってしまいました。
図録も微妙に欲しかったのですが、一回見たら10年は見ないよなと思って諦めて(笑)
このバンダナを購入しました。
グレーのものを買いましたが、オレンジもかなりいい感じです。
汗拭きに使ってもいいし、お弁当シートにもちょうどいい大きさです。
値段も手頃ですし、かなりお勧めです!!
次に実物を目に出来るのはいつかわかりませんので、この機会に是非お出かけ下さい!