横尾忠則現代美術館 の「横尾忠則の冥土旅行」に行ってきました。
死の世界を想像した冒険旅行という位置づけの展示会のようです。
何というか独特の世界観を持った人なのでしょうね。
私のような凡人には理解不能な面も多いですが、それなりに面白かったので、記録として残しておきます。
たまにはこういった非日常の世界に浸るのも悪くはないかもしれません(笑)
横尾忠則とは
妻は知っているみたいでしたが、私は初めて聞く名前ですので、ちょっとウィキペディアで調べてみました。
兵庫県生まれ(1936)の美術家、グラフィックデザイナー。
幼少期から死の世界に関心を抱き続ける。
「ピカソ展」で影響を受け画家として独立(1980)。
詳しくはウィキペディアで見て欲しいのですが、多方面でかなりの業績を残している方なんですね。
横尾忠則現代美術館なる物が存在することからも、その業績の大きさを知ることが出来るかと思います。
あくまでも私のイメージですが、岡本太郎と並ぶような方なのでしょう。
アクセスと料金、開館時間
アクセス
王子動物園を目指せば迷うことはないでしょう。
鉄道
- 阪急電車 王子公園駅 徒歩約6分
- JR 灘駅 徒歩約10分
- 阪神電車 岩屋駅(兵庫県立美術館前) 徒歩約12分
バス
[横尾忠則の冥土旅行] 拝観料
一般 700(550)円
大学生 550(400)円
70歳以上 350(250)円
高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体および前売料金。
JAF会員証があれば( )内料金が適用されるので、会員の方は忘れずに持って行きましょう。
開館時間
[横尾忠則の冥土旅行]:2018年2月24日(土)~5月6日(日)
10:00~18:00(入場は17:30まで)展覧会開催中の金・土曜日は
10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月31日、1月1日)
メンテナンス休館(不定期)
展示
入館したのは14時位でしたが、他のお客さんは数名といった感じです。
あまりに人が少なくてちょっと心配になりますが、「横尾忠則の冥土旅行」は5/6までなので最終日付近はこんな物なのでしょう。
次回は、2018年5月26日~8月26日に、「横尾忠則 画家の肖像」をテーマとした展示になるようです。
2~3階が展示スペースで、4Fが資料室になりますので、まずは二階から拝観します。
入場前に禁止事項の説明を受けます。
- フラッシュ禁止
- 動画撮影禁止
- 模写禁止
- 一枚取り禁止
ということで、基本的に写真撮影はOK見たいです。
一枚取りって聞き慣れない言葉ですが、一枚だけを撮影するのは不可ということです。
二枚以上一緒に撮るなら背景と見なされるからOKという理屈みたいですが、何にせよ中の雰囲気を伝えることが出来るのは嬉しい限りです。
考えてみたら日本の美術館って撮影禁止のところばかりですよね。
海外の美術館で写真撮影出来ない所ってあまりない気がするんですけど、そういった所も見習ってほしいですね。
赤
赤が基調の作品が目立ちます。
40作品程度でしょうか、大きさは大小様々です。
1995~2009に制作された作品ですので、ほぼ60歳以降の作品ということになります。
老人が書いた絵にはとても見えません。
絵のことは良くはわかりませんが、エネルギッシュな物を感じるのは確かです。
2Fの中央にはダンテの「新曲」をイメージした19人の裸の女性を映したブースがあったのですが、ここは撮影不可でしたので写真はありません。
この写真は「平凡パンチ」で発表したそうです。
いまでこそ何でも無いヌード写真ですが、30年前ともなると芸術性も含めてそれなりにインパクトがあったのかもしれませんね。
謎の女
ここは全ての作品の前に椅子があり、ジックリと作品と向き合えるようになっています。
まだ制作途中のもあるらしく、2017年から本年にかけて作成された最新の作品です。
なぜキャベツやトイレットペーパーで顔を隠しているのかは謎ですが、それを通して素顔を想像するところに何かがあるのでしょう。
あくまでも個人的にですが、「キャベツの女」というタイトルにはちょっと惹かれました(笑)
なぜ「キャベツと女」ではなく「キャベツの女」なのかですね。
この謎は一生解けないかもしれません(笑)
Back of Head
3Fのメインの展示室の横の部屋で展示されていた物です。
1980年代に集中して作成された作品群です。
最新作にも通じるところがありますが、顔を隠した女性に並々ならぬ関心があるのでしょうね。
後ろ姿美人を見ると顔を確認したくなりますが、見ることが出来なかった思いを絵にぶつけるのでしょうか。
今ひとつ理解はできないのですが、面白い作品だとは思います。
4F 資料室
4Fには資料室があります。
- 予約すれば無料で閲覧可能
- 資料室からの資料の持ち出しは不可
- 個人への資料の貸し出しは不可
- デジタルアーカイブ、開架資料は自由に閲覧可能
という、かなり融通の利く運営をしていますので、ファンの方なら垂涎のお宝を見ることができます。
一般の人でも自由に資料室の閲覧ができる所はあまりない気がしますので、写真撮影のことといい、よそではあまり見ない素晴らしい美術館ですね。
お土産コーナー
1Fにあります。
品揃えも悪くは無く、好きな作品の絵はがきやTシャツ、ポスターなどを購入することができます。
奥様は写真二枚目のドクロの大皿に惹かれまくっていましたが、¥27,000という金額をみて泣く泣く諦めていました(笑)
5000円位なら即買いしていたでしょう(^^;
使う機会はないんですけどね(笑)
まとめ
正直言いますと、全然期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
入館料も重要ですよね。
2000円と言われるとかなり辛口になりますが、大人一人550円なら十分楽しむことができますから。
作者の心の琴線に触れることはできませんが、なんとなく感じるものはあるし、なんといっても文化的な一日を送った気になれます(笑)
あまり美術館に行く習慣はないですが、もう少し頻繁に行っても良いのかなという気にさせてくれますね。
次回の、「横尾忠則 画家の肖像」(2018年5月26日~8月26日)も機会があれば是非出かけて見たいと思います。