「頂く」と「戴く」
どちらも読み方は「いただく」です。
仕事でパソコンを使っていると、変換候補にいつも出てくるのはこの二つ。
「どっちを使えばいいの?」って思う人は、私だけじゃないハズ……。
お仕事で使う時って気を使いますよね。
ビジネスの場面では、どちらがいいのでしょう?
そこで今回は、この二つはどうやって使い分けるのか?そもそも使い分けしないといけないのか?
について調べてみました!
「頂く」「戴く」はほとんどの人が間違っている!それぞれの意味や使い方
それぞれの意味を漢和辞典で調べてみました。
あえてネットは使わずに、分厚い本のやつですよ。
まずは「頂」の意味をみてみましょう。
- 頭のてっぺん。物の最高部
- 最高度をしめす言葉
- 頭上に物をのせる
- もらう、食べるの謙譲語
「頂」は山の高い所や一番な感じのイメージです。
次は「戴く」の意味です。
- 頭の上に物をのせる
- たっとんでおしいただく
- ありがたく受け取る
- 謝恩、尊敬の意を表して、
- 目よりも高く物をささげる
- もらう、してもらう、食べるの謙譲語
「戴」は偉い人から「ありがとうございまする~」って感じで何かもらう。
そんなイメージでしょうか?
どうでしょう?
二つとも似ていますね。
「頂く」と「戴く」の使い分けで悩むのは、謙譲語の意味の場合ではないでしょうか?
頂く…もらう、食べるの謙譲語
戴く…もらう、してもらう、食べるの謙譲語
これも似ていて、「コレだ!」という使い分け方法は、なかなかハッキリさせられません。
個人的な感覚では、ビジネスメールでは「頂く」を使っている人が多いように感じています。
「頂」は常用漢字表に「いただく」という読み方がのっています。
「戴」は常用漢字ではないですね。
だから普段使う人が少ないのでしょう。
「頂く」「戴く」を平仮名にしているひとも?ビジネスマナーではNGなのか?
ビジネスメールでも「ひらがな」にしている人もたくさんいますね。
NGというほどではないかな?
と私は感じます。
私は物をもらった時などには「頂く」を使いますね。
「戴く」はちょっとあらたまったイメージがあります。
普段の使い分けはかなり悩みます。
相手とメールをやり取りする中で、「この人は「頂く」を使っているから、私も「頂く」にしようかな…。」
って感じで、フレキシブル対応しています。
相手が「頂く」を使っているのに自分は「戴く」をかたくなに使いつづけるのって「なんだか感じ悪い」って思いませんか?
そのあたりは適当に合わせるのがイイかなって思います。
周りに流されちゃうダメ日本人?
いえいえ柔軟なのですよ。
でも官公庁では常用漢字を使うので公の文書では「頂く」に統一した方が良いと思われます。
動詞につなげて「いただく」を使う時
例えば「ご覧いただく」、「ご覧」+「いただく」の時は、ひらがなを使います。
文書は見やすさも大切なので、漢字とひらがなのバランスを考えて使うのもいいと思います。
まとめ
ネットをのぞいてみたところ
頂くは「行為」
戴くは「物」
という意見もありました。
しかし漢和辞典で調べた結果をふまえるとそうも言いきれません。
私自身は今回調べてみてひらがなが無難だと感じました(苦笑)
迷う時は「ひらがな」で書いちゃうのもありかなと…。
漢字を間違えるより、ひらがなで書いてしまう方がいいような気がします。
あと「いただく」を使う時に注意したいのがビジネス文書でやたらと
「~お返事頂きたく、~書類を頂いて、~頂き…」
頂きオンパレードか!
というくらの使いようの人がたまにいます。
かえって嫌味かな(笑)
他の言葉に言い換えてみるのも一つの方法ですね。
ちなみに戴くの「戴」という漢字は、記載の「載」と似ていますが微妙に違います。
漢字の書き間違いをしないようによく確認してみて下さいね。
パソコンでは自動変換で間違いにくいですが、手書きだと間違ってしまっている方もいるかも?
ご注意「いただき」たいです!