「怖い」
「恐い」
どちらも読み方は「こわい」です。
メールを打っていると、どちらの漢字を使えばいいのか迷ったりしませんか?
スマホやパソコンだと調べる必要がなくパッと変換してくれます。
でも「どっちを使うべき?」って悩みますよね。
テレビやネットを見ていてもどちらも同じように使われているし、使い分けってしないといけないんでしょうか?
ついついそのまま放置して、何年たっていることやら(笑)
いいかげんちゃんとハッキリさせよう!
気になって調べてみました。
「怖い」と「恐い」の意味や表現の違いとは?
「怖い」と「恐い」
ネットではいろいろな意見があって迷うので、まずは漢和辞典でその意味をみていきましょう。
「怖」
おそれる。おじる。おそれおののく。こわい。おそろしい。おどす。
「恐」
おそれる。こわがる。つつしむ。かしこむ。心配する。うれえる。おそれ。おどす。おどかす。おそらくは。たぶん。
意味についてはどちらも、「こわい、おそれる、おどす」という感じで似ていますね。
使い分けの明確な決まりを…ハッキリさせるのは難しいです。
しかし!
漢和辞典に載っている「訓読み」にはハッキリ違いがありました。
「怖」
こわ・い
「恐」
おそ・れる。
おそ・ろしい。
あれっ!?と思いませんでしたか?
「こわい」と記されているのは「怖い」の方だけなのです。
「恐い」の方には「こわい」という読み方は記されていないんです。
常用漢字表に、「こわい」の読みが記されているのが「怖い」の方だけなんです。
常用漢字は官公庁や新聞社などの公の機関が使う漢字の目安になっています。
仕事で使うオフィシャルな文書では「怖い」を使った方がいいと思われます。
でも普段使う場合はどちらを使っても間違いというほどではなさそうです…。
みんな読めますし、使っていますよね。
「怖い」と「恐い」を使い分け!例文ご紹介!
「あえて使い分けるのならどうしたらいいのかな~?」
と考えてみました。
「怖」の部首は漢字の左側の部分「りっしんべん」
「恐」の部首は漢字の下側の部分「したごころ」
どちらも「心」の意味を表す部首ですね。
人間の心や感情を表しています。
では残りの部首にも注目してみましょう。
怖の右側の部分には「びくびく胸打つ」といった意味があるようです。
こわくて「ドキドキする!」そんな感じがしますね!
使うならこのドキドキ感を伝える時がいいかも?
「あのお化け屋敷はチョー怖かった!」
恐の上側の部分は「悪いこと、むごいこと、おそれる」という意味が含まれています。
こちらの方は、「おそろしい」意味合いが強い印象です。
漢和辞典で調べた意味の中では「恐い」のほうには「心配する。たぶん。」といった意味もありました。
「おそらく」という意味合いもあるのかな?
まだ起こっていない、未来のこと
そういうことを「おそれる」気持ちがある時に「恐い」を使うといいのではないかと感じました。
「うちの嫁さんに浮気がばれたらチョー恐い!」
こんな感じで使い分けてみたらいかがでしょう?
同じ「チョーコワイ」でも、漢字によって、なんだか印象が変わって見えますよね!
漢字には人それぞれ、持っている「イメージ」があります。
自分のイメージに合わせて自由に使ってみてもいいかもしれませんね!。
まとめ
ひょっとして間違った使い方していたりするのかな?
と今まではちょっと不安でしたが、
普段使いのメールくらいなら、そんなに神経質に使い分けなくても大丈夫みたいです。
今まで「恐い」「怖い」の使い分けで注意されたこともないです。
みんなもあんまり分かってないのかな?
公になるビジネス場面では常用漢字に「こわい」の読み方が記載されている「怖い」の方を使った方が無難ですね。