高額の領収書や契約書に貼ってある
「収入印紙」
切手に似ているけれど、一体何のために貼っているか、ご存知ですか?
意外と知っているようで知らない人も多いですが、今更人に聞くのもちょっと恥ずかしいですよね。
私もその昔OL時代、領収書を発行するのに収入印紙を貼ったり、枚数管理をしていましたが
「それはルールだから」
「切手と同じく金銭同様だから」
というだけで何の疑問を持たず過ごしてきました。
中には一人暮らしをするにあたっての賃貸契約書の説明で
「郵便局で収入印紙を買ってきてココに貼っておいてください。」
と言われ・・・
とりあえずそのようにしたけど何の決まりで必要があったのか?
と記憶がよみがえった方もいらっしゃるのでは?
今回は、
「収入印紙っていったい何?」
「何で貼らないといけないの?」
という素朴な疑問を調べてみましたので、中学生でもわかりやすく説明します!
今さら聞けない…収入印紙とは?
収入印紙とは、ズバリ国に収める「税金」です。
「え~っ、領収書を渡す契約書を作るのに、どうして税金なんか必要なの?」
税金を納める義務があるなんて、ちょっと驚きですよね、
その理由ですが、
【領収書や契約書がなどの書類が、やり取りをしたお互いにとっての信用や証明を表すもの。なので、その書類の信用を保証するのが国だから、保証料として税金を納める】
という事なんです。
う~ん。
納得できるようなできないような・・・
領収書や契約書が、ただの紙切れではなく価値があるのは国の法律があるから。
それによって守られているから。
と言えば、ちょっと納得していただけるでしょうか。
そして、収入印紙を貼る必要のある文書の種類や、貼付する金額は、「課税文書」として、法律で細かく定められているんですって。
ですから、課税文書に収入印紙を貼っていないと小額でも脱税したことになるのです。
そんなことも知らずに領収書を発行していた、お気楽OLだった私。
時には収入印紙の貼り忘れをしていたかも!?
と思うと、時効とはいえ、無知だった自分に反省です^^;
収入印紙を貼る必要がある書類は?
さて、
「収入印紙は切手シールじゃなかった!」
「税金だった!」
「これから国民の義務として課税文書には貼るようにしよう!
って、「課税書類」とは一体どんなものなのでしょうか?
前提としてあるのは
「この取引で、今後お互いの間に継続して金銭的な利益が発生しうる」
という場合の書類です。
具体的には
- 5万円以上の領収書
- 不動産契約書
- 業務委託書
などがあります。
でも取引成立って、2人以上で行うものですよね。
どちらが税金を負担するのがルールなのでしょう。
半分ずつ?
この点については国からすると、「基本折半だけど、納めてくれるならどっちでもいいよ~♪」
なんですって!
意外とおおらか(笑)
でも納税に対してはシビアですので誤解の無いよう!
一般的に領収書の場合は、発行する側の負担が基本。
ですが契約書については業界の慣習や内容によって様々なようです。
そして忘れてはならないのが「割り印」です。
収入印紙は割り印を押して初めて税金を支払ったことになるのです。
割り印の無い収入印紙は、剝せば使いまわしが出来てしまいますからね。
契約書を作る、交わす時は忘れないように気をつけてくださいね。
そして契約書や領収書にあるべき収入印紙が貼られていなかったーーー!!!
という場合、契約は無効なの!!?
まさか、ただの紙切れ!?
そんなことはありませんのでご安心を!
収入印紙が無くても契約の効力が無くなることはありませんし、領収書として使えなくなる訳ではありません。
でも厳密に言えば、脱税行為にはなりますね。
特に自分が収入印紙を貼る立場にある時は、くれぐれもご注意を。
終わりに
郵便局で売っている収入印紙。
切手に似ているけど、収入印紙は税金を納めるための方法だったのですね。
収入印紙の謎、これですっきり解けましたでしょうか?
さらに詳しい情報が国税庁のHPの載っていますので貼っておきます
ぜひご参考に↓
http://www.nta.go.jp/taxanswer/inshi/inshi31.htm