「あの人も、年を取って丸くなったね」そんな言葉をよく耳にしますね。
今ではこんなにも優しい、おじいちゃん、おばあちゃんだけど。
「若い頃は、それは厳しくて怖かったのよー」なんて話も良く聞きます。
ところが、それとは正反対に、
「年を取ってより一層頑固になったねぇ」
と言われる人もいます。
それが個人差の範囲であれば、
「丸くなったね、」
「頑固になったね」
ですむ話ですが、周りが困惑するほどの人もいます。
年を取って丸くなるのは大歓迎ですが、年を取ってイライラが多く、
すぐカッとなって怒りっぽくなり、さらに暴言などが見られれば、家族は特に困惑しますよね。
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老人になって怒りっぽい性格に変わるのは認知症の前触れ?
怒りっぽくなり、今までは考えられなかったような暴言を言うようになった・・・
これって実は認知症の初期症状と言われているのをご存じですか?
認知症と言えば、物事をすぐ忘れたり、覚えられなかったり、徘徊する人もいる、というイメージが強くないですか?
『怒りっぽくなった=認知症の可能性』
と思う人は少ないと思います。
特に直近の出来事や、話が記憶に残らない(ひどくなれば、昔のことも)ような記憶障害や、
日にち、場所、自分の今の状況の認識が出来なくなる、といった認知症の基本症状が、あまり見られない状態で怒りっぽくなっただけだと、まさか認知症の一つの症状だとは思わないですよね。
そこで、認知症と怒りっぽさや人格の変化についてみてみましょう。
認知症の中でアルツハイマー型と呼ばれるものの場合、初期や進行中には人格の変化がみられます。
また、前頭側頭型の場合には感情や理性のコントロールの関わる脳の部分が萎縮するため、人格の変化を引き起こすと考えられています。
レビー小体型と言われるものは、怒りっぽくなるだけでなく、被害妄想や幻覚をも引き起こすことも知られています。
いかがですか?
怒りっぽくなったことだけに気を取られている、と気がつきにくいもの。
ですが、このように認知症を見てみると、認知症と怒りっぽさの関係性が見えてきますよね。
冷静に認知症について考えてみると、「もしかしてこの怒りっぽさは認知症に関係しているかも?」と思えますよね。
認知症が発症すると怒りっぽくなる理由とは?
認知症になると、どうして怒りっぽくなってくるのでしょうか?
原因の一つに感情のコントロールがうまく出来なくなることがあげられます。
認知症になると自分をコントロールする抑制力や理性が低下し、その時々の感情を抑えることが難しくなってきます。
日常生活のちょっとしたイライラや不快に感じたことを、今までは周囲の状況に合わせてコントロールしていたことが出来なくなってくるのです。
それで、ちょっとしたことで怒るようになり、前に比べて怒りっぽくなったと、周囲が感じるようになります。
二つ目の原因として不安があげられます。
認知症であっても、
- 前は出来ていた。
- 分かっていたことが出来なくなった。
- 分からなくなった。
という変化を自分自身で感じているのです。
周囲からすれば、色々な記憶が少なくなって、本人はそれすらも忘れてしまっていると思いがち。
ですが、周囲の人よりもむしろ敏感に感じ取っています。
「私はどうしてしまったのだろう・・・」
そんな不安や恐怖は本人にしか分からず、きっと私たちが思う以上に、精神的負担は大きいのだと思います。
何も心配事や不安、困ったことが無い状況と、不安や恐怖、困っていることを心に抱えている状況の二つを比べたとき、どちらが心穏やかに暮らせますか?
もちろん、どんな人でも不安のない暮らしの方だと答えるでしょう。
毎日が不安や恐怖を感じる日々であったなら、感情の起伏も激しくってしまうのも理解できますよね。
認知症になっていく。
その変化への不安と恐怖が、イライラや怒りを増幅させているのです。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんは、どうしてしまったのだろう。
こんな人じゃなかったのに・・・
という戸惑いは解消できたでしょうか?
認知症になってしまったという悩みはあるかもしれませんが、どうして怒りっぽくなってしまったのか?
その理由が分かれば、接し方のヒントにはなりますよね。
認知症は薬で遅らせることもできますので、気になった人はまずは近くの医者に相談してみましょう。