足のむくみは年齢に関係なく起こりうるもの。
足がむくむと足がだるくなり、歩くのにも足が重く感じる・・・。
立ち仕事の人、またあまり動かずに座って仕事をしている人は、体の水分が重力とともに下がり、夕方には足がパンパン・・・。
ということ、ありますよね。
それはとても辛いものですが、たいていは夜お風呂で疲れをとり就寝し、朝になると治っている・・・というのが普通です。
しかし、高齢者になると、そうはいかなくなってくるのです。
高齢者のむくみとは・・・
高齢者のむくみは、若い人と原理は一緒ですが、筋肉が衰えてきているために、若い人よりもずっとむくみを起こしやすい状態になっています。
本来、心臓はポンプのような働きをしていて、体内に流れる血液が動脈を通して水分や栄養分を体全体にめぐらされます。
そして、それらは静脈が筋肉の力を借りて心臓に送り返すのです。
つまり、筋肉が衰えてくると、この送り返す力が弱くなり、足のむくみにつながる・・・というわけです。
特に足は体の下方に位置していますから、送り返すためには、特に力が必要になります。
「ふくらはぎは第二の心臓」というのも納得できますね。
酷いむくみ!それは心不全の症状だった!
これは私の義母の話。
その義母が以前に心不全にかかりました。
もともとよく足がむくむとか足がつる…ということを良く話していましたが、本人もそれほど気にする様子もなく、主人も私もその時はそれほど心配していませんでした。
ところがある日、足をさすってあげようと、足をめくってみてびっくり!もともと体格はよい義母でしたが、足だけがすごく太くなってしまっていて、まるで象の足。
たとえは悪いですが、本当に人の足とは思えないほど、むくみ切っていました。
それから、毎日むくみをとるためにマッサージをしてあげましたが、そのむくみは一向によくならず、お医者さんに連れて行くと、診断は「心不全」かなり心臓に負担がかかっている状態だったのです。
そして、それから20日間ほどの入院を余儀なくされました。
高齢者は我慢しがち!周りが早く気づいてあげて!
もともと義母は我慢強い人なので、それが災いしたことは事実ですが、全般的に高齢者の人は我慢しがち。
もう少し早く気づいてあげられたのではないかと後悔しました。
でも、義母の件が記憶にあったため、その後、義父が足のむくみを訴えるようになった時はすぐに病院へ。
心不全は起こしかけていたものの利尿剤の投薬のみで入院は免れることができました。
高齢者は若い人よりはむくみやすいといっても、このように病気のサインということも!
高齢者は我慢しがちなので、周りが体調を良く見てあげて、気づいてあげることがとても大事なのです。
そうなる前に!高齢者のむくみ対策!
高齢者は若い人より筋力が弱くなりますから、むくみやすいのは必然。
でも、病気を引き起こす前に未然に予防できることはしていきましょう。
<高齢者のむくみ対策>
・ウォーキング
・冷え対策
・足を高めにして寝る
・塩分を控える
これらが、気を付けることだと思います。
私がこの中で一番大事だと思うのは、やはりウォーキングで足を鍛えることです。
息がきれるほど、激しく行う必要はありません。
毎日でなくても天気が良い日は近所を15分程度お散歩するだけでもいいのです。
筋力の低下を防ぐだけでなく、心臓にも適度な負荷がかかりよい影響を与えます。
また、体力的に外を歩くことが心配であれば、一日に数回、椅子から立ち上がり、その場で足踏みをするだけでも効果はあります。
また、高齢になるとつまずきやすくもなるといいますが、椅子から立ち上がり、歩き始める前にその場で10回足踏みしてから動き出すようにすることで、つまずき防止にもなりますよ。
本人任せにせず、周りがサポート!
高齢になると、自分から体を動かすことが億劫になりがち。
子供としては親にはいつまでも元気でいて欲しいもの。
毎日付き合ってあげることは難しいかもしれませんが、週末だけでも、外に連れ出して、公園を散歩したり、リハビリになる運動をアドバイスしたりと家族みんなでサポートしてあげられるといいですね。