ブライダル業界といえば、人生の一番輝かしい一大イベントで結婚式に携わる幸せで華やかな仕事というイメージがあるのではないでしょうか。
そのような印象からブライダル業界で働きたいという方はとても多いです。
ブライダル業界と言っても、挙式や披露宴会場以外にも、ブライダルメイクやブライダルエステ、指輪やドレス、お花の装飾など様々な市場があります。
少子化、晩婚、未婚の昨今は必然的に婚姻組数、挙式実施率も比例して低くなっているのが現状です。
わたしも数年前に結婚しましたが、結婚式をするしないはとても迷った一人でした。
時代の流れ!ネガティブばかりじゃない!ブライダル業界の現状とは!?
日本での婚姻組数は1970年をピークに下降推移と言われていて、今後も少子化にともない増加することはないと言われています。
バブル時代には「派手婚」という言葉も生まれましたが、昨今は自己資金を最小におさえる「地味婚」や「スマ婚」という言葉が目立っています。
「自己資金0円!」なんていうフレーズで広告をだしている所もあります。
結婚式=お金がかかるということで、婚姻届だけ提出し、披露宴をしない夫婦も年々増加しています。
わたしの周りでも「結婚式するより、自分たちの新婚旅行に使いたい」「ちょっと高い家電製品そろえたい」という人もいました。
ブライダル業界はコストカットのためパートやアルバイトの人数が減ったこともあり、正社員の仕事量が増えて、以前より負荷が高くなっています。
女性の憧れの業界ですので、若い女性が多い職場です。
寿退社や妊娠などで退職していく人も多いため、平均勤続年数は8年と短いのが特徴です。
昨今は「おひとりさま婚」や「こだわり婚」など独自性なオリジナルを求める新婚さんも多いので演出や細かいサービスなどオンリーワンの対応が求められています。
下降気味のネガティブな印象がある一方、比較的高価なハウスウエディングや一日一組限定の挙式がブームになっており、晩婚化も後押しして一組あたりの単価は上昇傾向にあります。
ブライダル業界一位のテイクアンドギブ・ニーズやベストブライダルなど大手は売り上げを前年より伸ばしています。
未婚化が進む現在ですが、ウエディングドレスはやはり女性の憧れで一度は着てみたいものです。
まだ認知度はそれほど高くありませんが、おおよそ平日32万円、休日35万でできる「おひとりさま婚、ソロウエディング」はバリバリ仕事をしてる女性なら出せる金額なので、今後伸びる可能性は十分あります。
おもてなしとオンリーワン♪ブライダル業界の現状と今後の展望とは!?
結婚式をあげるあげないで離婚率にも影響すると言われています。
あるデータでは離婚暦のある方で結婚式をあげた人は13.4パーセント、なにもしていない人が82パーセントという結果もあります。
やはり大切な家族や親族、友人の前に「お披露目、誓い」をすることの大切さがわかる結果ではないでしょうか。
少子化や未婚層が増え、衰退産業であることは否めませんが、それでもブライダル業界は1兆4000億円ほどの規模となっており、喫茶(カフェ)と同じくらいの市場になっています。
シェアを独占するような企業もいないため、まだまだ成長が可能な業界だともいわれています。
一生に一度の結婚式は他の人と同じことをしたくない人が増えてあり、従来のホテルや結婚式場から、
より自由なお披露目パーティや1.5次会パーティなど二人らしいスタイルやおもてなしをする傾向にあります。
披露宴と2次会の間の1.5次会パーティは今後増えると思われます。
普段は一般のお客様も来店するレストランを貸しきっての挙式や、レストランでの人前式など様々な形式があり、自由な発想で枠にとらわれないブライダルプランが求められています。
まとめ
どんな業界も時代の流れにともない、求められるニーズは変化していきます。
ブライダル業界は広く浅くのアプローチができず、ターゲットはかなり狭い範囲となります。
単価が高いので時代の価値観や景気などに左右されやすい世界ですので、その時の時代背景をしっかりとらえ、式のあり方もしっかりと反映できないと勝ち残れないかもしれませんね。
夫婦ともに人前に出るのが苦手なわたし達も結婚式をあげるか迷いましたが、やはり育ててくれた両親と友人に感謝する場がほしいと思い、披露宴をすることになりました。
ブライダルプランナーさんとの打ち合わせは毎回楽しく、いまでも鮮明に覚えています。
単価も高いですがもし迷われてる方がいたら全力で薦めたいと思うくらい、結婚式はやっておいて良かったなぁと思っています。
結婚式をあげた二人にとってブライダルプランナーさんはいつまでも忘れることのできない人になっていますよ♪