春になると花が咲き、人の目を楽しませてくれる梅。
そして実った果実は古くから体に良い食品として活用されてきました。
梅干しや梅酒…と昔から保存食として親しまれてきただけではなく、万能薬としても。
「番茶梅干し医者いらず」と、おばあちゃんや母が言っていたのを思い出します。
そういわれる根拠、梅にはどんな成分があり、どんな効能があるのかをご紹介します!
梅には、ほかのくだものと同じように、ビタミンはミネラルがバランスよく含まれています。
また、梅にはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれていて、その有機酸が梅の特徴でもある「とてつもないすっぱさ!」となっているのです。
そして、この有機酸には非常に高い疲労回復効果と殺菌効果があります。
夏の暑さでバテてしまった時の梅干しや、おにぎりやお弁当に入れる梅干し…も納得ですね。
また、風邪予防や、胃腸不良、食欲増進効果もあります。
そんな体に良い成分がたくさん含まれている梅ですが、実は毒性も持っています。
その毒性とは、「青酸配糖体」というもので、生の梅に含まれるもの。
他の果物のように、梅を生のままかじって食べることがないのはそのため。
その毒性も、加工することで消すことができるので、古くから梅干しや梅酒…という形で親しまれているのです。
梅は、その他にジャムにしたり梅肉エキスという形で無理なく美味しく体内に取り入れることもできます。
これらは、梅干しや梅酒と違い、加工の際に加熱することで作りますが、この加熱により「ムメフラール」という成分が作られます。
この「ムメフラール」という成分は、梅に含まれる「糖」と「クエン酸」が結合して作られるもので、梅干しや梅酒など加熱加工しない食品にはない成分です。
この「ムメフラール」の驚きの効能を見ていきましょう。
先ほどもお話したようにこの成分は加熱加工した梅に含まれる成分です。
この成分には血流を改善する効果があり、血液をサラサラにし血栓ができることを予防します。
血栓ができてしまうと、血管を詰まらせ脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす要因となるものですから、日頃からムメフラールを摂取することで、血管の健康を保つことにもつながります。
加熱することで、もともとの梅の成分に加えてさらに良い成分を摂取することができるのですから、試してみたいですよね。
簡単にできる梅ジャムのレシピを紹介します。
<材料>
<作り方>
これで、梅ジャムの完成です。
冷めると硬めになるので、少しゆるいかな? と思う程度で火を止めるのがコツです。
また、分量は参考なのでお好みで砂糖の量を調整してくださいね。
梅ジャムは、パンに塗って食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れたり、紅茶に入れたりと工夫次第でいろんなアレンジができます。
ドレッシングやソテーのソースに加えるのもおすすめですよ。
小さなお子様にも安心して食べられます。
梅干しは体に良いというけれど、酸っぱいのは苦手…塩分が気になる…なんていう方にも最適です。
皆さんもぜひ試してみてくださいね。