購入したのは4年ほど前なので、今更という気もするのですが、とにかく何かしらの記録に残しておこうということで、自慢の愛車を紹介します。
ついでに使用感のレビューもしますので、改造してみたいという方や、これから一台購入してみようという方もぜひ参考にして下さい。
少々お金はかかりますが、満足度は高いですよ♪
ビアンキ シエロ(BIANCHI CIELO)を購入した理由
理由は主に2つです。
一つは、お腹周りが少々みっともないことになってきたので、「少し運動でもするか」というのと、
もう一つは、何かの記事で、”ちゃんとした自転車は一万円程度のママチャリと比べたら別次元の乗り物である” というのを読んだことです。
「今更ロードバイクに乗るのもな~~」
と思って少し調べたら、ママチャリとロードバイクの中間に位置する「クロスバイク」なるものが存在することを知り、購入を真剣に検討しはじめます(本来はマウンテンバイクとロードバイクの中間)。
ですが、どう選んだらいいのを調べると・・・・
- きちんとしたメーカーの物を買っておけば大丈夫。
- 値段帯が同じなら性能は同じ
- デザインで選んでOk
と、皆さん口を揃えて初心者が一番困ることをおっしゃいます(笑)
実際に乗り慣れてくると言っていることがわかるのですが、値段もそれなりに違うので悩ましいんですよね。
なので、何故BIANCHIのCIEROについては、デザイン(チェレステカラー)が気に入って、価格が手頃だったからとしか言いようがありませんが、もう一つ理由を挙げれば、サスペンション付きのフロントフォークだったというのもあります。
マウンテンバイクでサスペンション付きのバイクは珍しくも無いのですが、これは初心者が手を出すには少々高いのです。
そこでクロスバイクに目を向けると、実はサスペンション付きというのは殆ど無いんですよね。
あっても結構いい値段がしたりします。
ですが、CIEROは価格も入門車としては手頃で55000円程度ですから、お得感があるように見えたのは間違いありません。
ただ・・・、新品のママチャリが8000円程度から売ってるご時勢に、自転車一台に55000円ですからね。
買うのには相当な覚悟がいりましたよ(笑)
改造にハマる(笑)
初めて乗った時の感想は、
- 軽い
- 速い
- 楽しい
もうこれだけです。
別次元とまでは言いませんが、❝乗るのが楽しいからちょっと走りに行く❞ というのはママチャリではなかった現象なのは間違いありません。
ですが、乗り慣れてくるともっと早く、もっと楽しくするにはと考えるようになり・・・
「もっと精度のいいパーツを使ったら・・・・」
「もっと軽い部品を使ったら・・・」
と、禁断の扉を開けてしまうのです。
学生であれば予算の話がありますが、私の年齢であれば自転車のパーツを買うくらいのお金に困ることはありませんからね。
そういった意味ではタチの悪い趣味です(笑)
まぁここらへんは釣りやゴルフと一緒ですね。
機材スポーツはハマルと怖いですよ(^^;
こちらは購入した時の写真です。
そして、こちらが今現在の写真です
以下は改造箇所とかかった費用の一覧です。
BIANCHI CIELO | |||
オリジナル | 変更後 | 金額 | |
フレーム | ALLOY(46サイズ) | \55,000 | |
フォーク | Spinner ODESA ACS F0R 700C | bianchiフォーク+送料\2,000 335g | \14,000 |
Headset | FSA No.28 1-1/8” | プレッシャーアンカー | \2,153 |
シフター | シマノ SL-M310 3x8sp | – | |
フロントディレイラー | シマノ FD-M1903, ALTUS 31.8mm | – | |
リアディレイラー | シマノ RD-M310
34-11T(最大差20T) |
– | |
Sprocket | Sram PG-850 12-26T 8sp | SHIMANO ALIVIO
CS-HG51-8 8S 11-28T |
\1,700 |
ブレーキ | シマノ BR-M422 | SHIMANOシマノ アルテグラ
BR-6700-G |
\5,510 |
ブレーキレバー | シマノ BL-M421 | SHIMANO TIAGRA BL-4600 | \1,913 |
クランク | シマノ FC-M171
ALTUS 42/34/24T : 170mm |
SHIMANO シマノ Deore
FC-M590-L/S (44-32-22T) |
\8,312 |
BB | シマノ BB-UN26, 68mm | – | |
チェーン | HG50 | CN-HG91 | \2,800 |
ハブ | F:シマノ FH-RM70 32H
R:シマノ FH-RM70 32H |
shimanoアルテグラ6700 | – |
タイヤ | Vittoria RANDONNEUR 700X32C | IRC ROADRIGTH チューブレス | \8,000 |
リム | Alex DF23 | shimanoWH-6700 | \28,600 |
サドル | Velo VL-3059 | \0 | |
シートポスト | HL SP-311 27.2X350mm | シンクロスアルミシートポスト,
400mm |
\3,120 |
ステム | Kalloy AS-008 100mm | – | |
ハンドル | HL MTB-AL-110PP,
クランプ径 : 25.4mm, 幅 : 540mm |
+バーエンド | \1,980 |
グリップ | Velo VLG-864 | – | |
Pedals | VP-519S | PD-A530 | \5,580 |
合計 | \138,668 |
あと、泥除けとセンタースタンドに5千円位かかっています。
フレームは同じなので、実はパッと見た目にはあまりわかりませんが、ほぼ原型を留めていない位改造しています(笑)
フロントフォーク
一番初めに改造したのはクランクなのですが、素人にはその差を認識することができませんでした(汗)
まあこの目的はトップスピードを上げるのと、急坂を上がれるようにということでしたので、その目的は果たしています(笑)
フロント22Tのリア28Tですから、大概の坂は上がれます。
その次に手を付けたのが、フロントフォークです。
サスペンション付きにこだわって買ったにも関わらずです(汗)
実際に走ってみると、
- 車道を走る際には全く必要がない
- 歩道では速度を出さないため必要を感じない
- ショックを吸収しなければならないような段差はほとんど無い
と言った感じで、必要を全然感じないのです。
段差のある所にスピードを付けて突っ込んでも大丈夫かと言うと・・・、これ、普通にリム打ちパンクしますからね。
なので段差のある所ではスピードを落とすか、抜重するのですが、となるとますますサスペンションの意味が無いのです。
まぁこれがサスペンション付きのクロスバイクがあまり売っていない理由なのですが、当時の私がそんなことを知るはずもありません。
ですが、必要を感じないにも関わらず重い(約2kg)ですからね。
本体を買い換えるなんてそんな選択肢はありませんから、となればフロントフォークを交換するしかありません。
そのまま我慢して乗り続けるという選択肢はないんですよ。
半分はなんのかんのと理由をつけて改造したいんですから(笑)
色々調べてみると、中華カーボンフォークがあり得ない金額で売られているのを見つけ、一抹の不安を持ちつつも価格には勝てず購入しました(14000円程度)。
中国からの直送なので2週間位かかったと思います。
荷物が届いて、箱を受け取った瞬間・・・、
「あれっ・・・中身入れ忘れた?」
と思いつつ、開封して、空箱でなかったことにホットしたのを覚えています(笑)
あのサイズの箱で中身は335gですからそう思うのも無理はありません。
交換はもちろん自分でしました。
特殊工具は必要ないので難しくはありません。
大変だったのは、コラムを糸鋸で切断するところ位だったと思います。
これも万力とかがあればサクサク終わるくらいのものですね。
あとステムを取り付ける時は注意して下さいね。
思いっきり閉めるとカーボンが割れますので。
自信が無い場合はトルクレンチを購入しましょう(笑)
この交換で1.7kg程度軽くなっているのですが、正直言って走っている時は余り感じません。
川の土手に上がる時に担ぐと実感できるくらいですね(笑)
あとは、ポジション的にはフロントフォークが短くなったため、
- 前傾がややキツくなった
- ペダル位置がやや下がったため地面をスリやすくなった
- 直進安定性がやや悪くなった(手放しが難しくなった)
といったことがありますが、特に問題はありません。
中華フォークのため、耐久性や強度に不安が無い訳ではありませんが、台湾は世界の自転車工場ですから大丈夫でしょう。
今まで3年以上は乗っていますが、不安を感じたことはありません。
ホイール交換
実は改造した中で一番その効果を顕著に感じられたのはこれです。
色々と検討した結果、shimanoWH-6700を購入しています。
購入の決め手となったのは、チューブレスタイヤが使えるという点です。
この当時、一回だけパンクを経験したことがあったのですが、その時のパンクというのが前輪のバーストなんです。
「ぱぁーーーん!!」
と狙撃でもされたかのような音がした瞬間、前輪のタイヤがホイールから半分外れたんですよね。
スピードは出ていなかったのでコケることなく停止出来ましたが、車道をそれなりのスピードで走っていたらと思うと、今でもゾッとする出来事です。
なのでこれ以来、タイヤは必ずチューブレスを履くことにしています。
パンク修理が大変というのはありますが、絶対にバーストはしませんからね。
チューブレスに関しては賛否両論ありますが、パンクしにくい点と安全性を考えると、これ以外の選択肢は私にはありません。
ちなみに、ロードバイクと合わせて今までに合計30000km以上は走っていますが、自走可能なパンクが一度あったきりです(家に帰ってから気がついた)。
長距離もそうですが、通勤なんかで使う場合もパンクがしにくいのはかなりのメリットかと思います。
後入れのシーラントは常に携帯していますが、未だに使ったことはありません。
ホイール交換の際はエンド幅に注意が必要です。
一般的に売られているホイールははぼ全てロードバイクを基準としているのですが、クロスバイクのベースの多くはマウンテンバイクだからです。
何が違うかというと、リアタイヤのエンド幅がロードが130mmでクロスバイクが135mmのことが多いのです。
ロードバイクをベースとしたもの(フラットバーロードと呼ばれるもの)なら130mmなので問題ないのですが、5mmの違いをどうするかが問題となります。
結論を言えば、「気にしないで押し込む」なんですが、自己責任でお願いしますね(笑)
鉄もアルミも柔らかいから大丈夫でしょう。
ちなみに、ホイールの交換は難しくも何ともありませんが、チューブレスタイヤの装着は慣れないと泣きそうになるくらい難しいです。
始めの一本は2時間位かかった記憶があります。
今は慣れたとは言っても、一本で10分位はかかります。
交換後は、タイヤの太さが28c⇒23cになったことで、接地面積が減った効果も多少はあるでしょうが、走りが劇的に変わります。
何がどう変わったかを上手く伝えることは出来ませんが、
「軽くなってグイグイ進む」
としか言いようがありません。
同じ回転系でも、クランクは良くわからなかったですが、ホイールは誰でもわかるレベルで変わりますので、コストパフォーマンスから見た満足度は相当に高いですよ。
重さも前後合わせて1kg以上は軽くなっていますので、単純な軽量化という意味ではフロントフォークのほうが大きいですが、体感上はホイールが圧倒的に上です。
その他
あとは細かい話なのでお勧めの部分だけ紹介しますね。
まず、スタンドです。
スタンドなんて必要ないという方も多いですが、街乗りで気軽に使うならばあったほうが絶対に便利です。
付ける場所は、リアエンドとセンターの二箇所がありますが、値段はさほど変わらないので万が一の時の事を考えてセンターに付けるようにしましょう。
万が一というのは、不測の事態での輪行であるとか、車で運ぶ場合です。
リアスタンドではゴミ袋輪行もかなり困難ですし、タイヤを外してもハッチバッグでない乗用車ではまず乗りません。
ですがセンタースタンドであればゴミ袋輪行も何とかなりますし、理解のある運ちゃんならタクシーでも後部座席に乗せることが可能です。
次が泥除けです。
これもそんなもの必要ないという人が多いアイテムです。
私ももう一台のロードバイクには付けていませんが、こちらには付けています。
理由は簡単です。
「路面が濡れていても走ることがあるから」ですね。
雨が降っている時にはもちろん乗りませんが、雨が上がれば路面は濡れていても乗るために付けています。
まぁ街乗り用ですからね。
でもこのタイヤに沿った泥除けは、一瞬見ただけでは付けているのがわかりにくいので相当気に入っています。
あと実はもう一つ相当に気に入っているパーツがあるのでそれも簡単に紹介しておきますね。
何かというと、サドルなんです。
まぁこの価格の車体に付いているのですからそんなに高いものでないのは間違いありませんが、このサドルとの相性は抜群ですね。
お尻の形にサドルが育ったのかも知れませんが手放せない一品になっています。
レーパン無しでも40km程度であれば特に問題なく走れます。
それ以上でもいける気もしますが、長距離ではロードバイクを使うので試したことはありません。
まとめ
改造費の合計は消耗品も含めて約9万です。
もっともこの他にもライトやポンプ、ヘルメット、SPDシューズ等小物を含めれば合計で20万以上は使っていると思います。
でも年間に直したらたったの5万ですよね。
と言いながらCIEROを購入した半年後にロードバイクを買ったりしています(笑)
こっちは40万位かかっていますから、そうすると年間15万くらいです・・・
一ヶ月1万のスポーツクラブに通ったと思えば、まだ問題ない金額ですね(自転車脳)
まぁ大人の趣味として決して高い物ではありません。
ちゃんとはまれば健康にいいことは間違いないですから。
素人がマラソンで40km走ることはできませんが、自転車は素人でも40kmを走るのと同じカロリーを消費するだけ走ることが出来ますからね。
いい年こいたおじさんが、一日2000kcalを消費する運動ができるのは多分自転車だけでしょう。
途中でエネルギーを補充しないと倒れますからね(笑)
最近は電動アシスト付きの自転車が安くなったためか見かけることが多くなりましたが、通勤や通学で使うのであれば、クロスバイクは強力な選択肢になると思います。
「楽に早く走る」ということを考えた場合に、自分を鍛えるというのを除外すれば(笑)、考えることは補助(アシスト)してもらうか軽くするかしかありません。
一般的なアシスト付き自転車が25kg程度で、一般的なクロスバイクは13kg程度です(私のCIEROは10kg程度)。
用途と目的にもよるので直接の比較は意味がありませんが、軽いというのは思った以上に速いですし、上りも楽なんですよ。
私は今ちょうど50歳になりましたが、街中の坂道でアシスト付き自転車が羨ましいと思ったことも欲しいと思ったことも一度もありません。
これは本当です。
クロスバイクを検討する時は、予算内で気に入った物を買えばいいと皆さん口を揃えておっしゃいますが、もしクロスバイクを検討する時に予算が10万あれば、
- 車体:6万円(デザインやカラー重視で問題なし)
- アルテグラホイール:3万円
- チューブレスタイヤ:1万円
この組み合わせをお勧めします。
素人にフレームの違いはわかりませんが、ホイールの違いははっきりとわかりますから。
メーカーもBIANCHIはもちろんGIANT等のちゃんとしたメーカーのついた車体を購入しましょう。
車の名前のついた2~3万位のクロスバイクは、そのまま乗り潰すのであればいいですが、ちょっとパーツを変更したいと思った時に規格が違っていて交換できないことが珍しくありませんし、
修理用のパーツが高かったり、時にはなかったりしますのであまりお勧めしません。
自転車は本来、フレーム以外はカスタムパーツで組み立てるのが基本なのです。
つまり、フレームさえしっかりとしていれば後はなんとでもなるのです。
なので、何とでもならない自転車を買うのは勿体無いですからね。
ちょっと長くなりましたが、この記事が参考になるようにドップリとハマってしまって下さい(笑)
少々お金はかかるかも知れませんが、そのぶんきっと健康になれますし、何と言っても楽しいですから。
ちょっと慣れれば直ぐに50~60kmは乗れるようになりますので、自宅を中心に半径30kmの円を書いてみて下さい。
行動範囲の広さにびっくりするはずです。
これをするようになると休みの日の天気が気になって仕方なくなります(笑)