花粉症の症状がのどに出る人に! そのメカニズムと効果的な対策方法

寒い冬が明け、暖かい春の陽気に近づくことは誰もが心待ちにしていることでしょう。

しかし、花粉症を持っている人にとっては憂鬱な季節の到来ともなり、春の訪れを手放しで喜ぶことができません。

現在、花粉症は少なくとも5人に1人が症状に悩まされていると言われております。
多い地域では実に3人に1人が花粉症であるという情報もあります。

年代別で見てみると40代から50代の方の割合が高く、地域別では関東地方に在住の方の発症率が多い傾向にあります。

地域によって花粉症の原因植物が異なるため、スギがほとんど存在しない北海道・沖縄にはスギ花粉症はありません。

しかし、北海道の方はシラカンバ花粉症が多いという一面があります。

時期に関しては、日本列島は南北に長いため、九州地方では1月下旬くらいから花粉が飛び始めるのに対し、東北地方では3月上旬くらいから花粉が飛び始めるといった差が見られます。

男女比に注目してみると、男性が約30%に対し、女性は約36%という情報もあり、女性の方が花粉症になりやすいと言う見方もできます。

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花粉症のメカニズムは?

花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉をはじめ、1年中飛散しています。

花粉は常に飛んでいるわけですが、春には特に多くの花粉が舞っている状態なのです。

その中でも、スギなどの木本(もくほん)植物の影響を受ける患者さんが多いと言われています。

風媒花は風によって大量の花粉が長い距離飛ばされるので、被害が広がる傾向にあります。

なぜ、近年花粉症の方が増えたかと言うと、国の政策によってスギの植林が行われ、それに伴い花粉の飛散量も増えたことが原因だと言われています。

因みにブタクサに関しては、外来種が増えたことが要因と言われています。

このように、環境の変化が多くの問題をもたらしているようです。

 

 

花粉症はどのような症状が特徴なの?

透明のさらっとした鼻水、鼻づまり、発作的で連発するくしゃみ、目のかゆみなどが主な症状として知られています。

さらに症状が重くなると、皮膚のかゆみや頭痛、不眠、倦怠感などを引き起こすようになります。

鼻に症状が表れる理由は、鼻水、鼻づまりは、鼻の粘膜についた花粉を除こうとして起こる免疫反応が原因とされています。

鼻水には、鼻の中の異物を洗い流そうとする働きがあります。

鼻水の状態に関しては、風邪を引いた時のように粘り気があるものではなく、透明でさらっとしているのが特徴です。

悪化すると、鼻の粘膜が腫れて鼻の通り道が狭くなり、鼻づまりの症状が表れるようになります。

 

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のどに症状が出る場合も・・・

花粉症と言えば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが代表的ですが、全体の8割の人がのどに違和感あると言われています。

のどが痛い時に、風邪を引いたのかな?と思いがちですが、しばらく治まらないようでしたら、花粉症を疑ってみてください。

花粉を押し出そうと咳が続く場合もあり、声帯が炎症してしまうと声が出なくなることも見受けられます

また、悪化が進むと食事を飲み込むことも辛くなります。

花粉の種類別ではスギ花粉よりヒノキ花粉の方が、のどへの症状は出やすいようです。

 

 

のどを守りたい!

花粉症の症状がのどに表れる原因として、鼻づまりで口呼吸になることが挙げられます。

のどが乾燥し、花粉がのどの粘膜に直接付くことで、アレルギーが起こります。

その結果、のどの炎症が進み、痛みが出るのです。

対策としては、自宅でも濡れたマスクを着用する、加湿器の使用、うがいを小まめに行う、のど飴や緑茶や漢方の摂取、のどスプレーの使用などが挙げられます。

また、帰宅時には衣類の花粉を玄関でしっかり落とし、室内に持ち込まない工夫も必要です。

他にのどの痛みが酷い時には、はちみつの摂取がおすすめです。

はちみつに含まれる、殺菌効果と炎症を抑える作用に助けてもらいましょう。

それでも、辛い時は迷わず耳鼻科を受診してください。

 

おわりに

花粉症は厄介なことに自然に治癒することが少なく、一度発症してしまうと毎年症状に悩まされる人が多くいます。

対策としては、自分の花粉症の原因を特定し、居住地域の飛散状況を細かくチェックすることが重要です。

風の強い日や飛散量の多い日の外出を避けたり、メガネやマスク、帽子を着用するなどの対策で花粉が体内へ侵入することを防ぎましょう。

また、花粉症が重症化する前の初期症状の段階で、病院の受診をしましょう。

前もって薬を飲むことで、花粉が最も飛ぶ時期の症状を軽減する効果が見られます。

患者さんによって治療薬が異なりますので、自己判断はしないようにしてください。

花粉症の人にとって、春は少し憂鬱な季節かもしれません。

しかし、規則正しい生活を心がけることは、アレルギーに強い体つくりに繋がるので、この機会に適度な運動、良質な睡眠、バランスのよい食事で免疫力をアップさせましょう。

春はイベントもたくさんあります。
花粉症と上手に付き合って楽しい毎日をお過ごしください。

 

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