空気が乾燥していると、『どうも喉がいがらっぽいって喉が痛い』と感じることがあります。
特に冬の時期は空気が乾燥していますし、暖房によっても室内が乾燥してくるので、乾燥で喉が痛くなりやすくなります。
また、湿度の高い夏場でもエアコンや扇風機によって室内の空気が乾燥して喉の痛みを感じるようになることがあります。
そうすると
空気が乾燥する
↓
喉が乾燥する
↓
免疫力が落ちる
↓
風邪をひく
↓
咳が出る
↓
喉が炎症をおこして痛くなる
ということになってしまいます。
喉が炎症をおこして腫れて痛くなると、食べ物を飲み込むことが辛かったり、ひどいときには唾をのみ込むことさえ辛くなってしまい結構気になるものです。
そこで、『乾燥時の咳と喉の痛み』の予防法と症状が出てしまった時の対処方法をご紹介しましょう。
【1】予防方法
一番いいのは喉が乾燥しないようして咳が出ないように対策を立てて予防することです。
喉が乾燥すると、不快な痛みだけでなく、喉の粘膜が乾燥することで、免疫力が落ちて、咽頭炎などウイルスや細菌の感染によって炎症を引き起こしやすくなります。
また、インフルエンザに感染したり、風邪をひきやすくなったりして体全体の健康にも悪影響をあたえます。
喉の乾燥の予防方法としては
1.こまめに水分をとる
一番簡単にできる方法です。
こまめに水分をとることで喉の粘膜の乾燥を防ぎます。
喉を湿らせることが目的ですので、沢山を一気に飲むのではなく、少量でいいのでゆっくりと飲むようにします。
このとき、温かい飲み物の方が冷たい飲み物よりも喉の湿度が上昇しますので、季節に関わらず、温かい飲み物をとる方が効果的です。
水分が取れない場合は、飴やガムのような唾液を分泌させるもので代用してもいいです。
唾液が喉に水分を与えてくれます。
2.室内を加湿する
加湿器などを使い、室内の湿度を保つようにします。
一般の生活では室内の適正湿度は、40%~60%と言われています
湿度が40%を下回ってくると、ウイルスは活性化しますが、50%を超えるとインフルエンザウイルスは、激減するといわれています。
湿度計と加湿器を併用して、室内の湿度を40%~60%に保つようにしましょう。
洗濯物を部屋干しをする、寝れタオルを室内に置くのも多少ですが効果があります。
3.マスクをする
外出時はもちろん、室内でも有効な簡単な方法です。
マスクによって自分の吐く息で保湿されますので、喉の乾燥を防ぐことができます。
寝るときにマスクをしたまま寝れば、自然と鼻呼吸になり、口呼吸による睡眠中の喉の乾燥を防ぐことができます。
もちろんこれらの予防方法はそのまま痛みの改善にもつながります。
4.喉を冷やさないようにする
喉を冷やさないように、マフラーやネックウォーマーを使用することも喉の保護になり咳をおさえます。
【2】痛くなってしまった時の対処方法
乾燥で咳が出てしまう・喉が痛くなったような時は、上の方法のほかに咳や痛みを止めるための次のような方法があります。
1.うがいをする
外から帰ったらまずうがいです。
うがいは、喉の痛みに悪さをするウイルスなどを洗い流すとともに、喉に潤いを与えます。
うがいの時には、水道水でなく殺菌効果のある塩水や緑茶でうがいをすると、炎症を抑える効果もあるのでより効果的です。
《正しいうがいの方法》
・まず、口の中をクチュクチュうがいでよくすすぎます。
・その水を吐き出します。
・口の中をクチュクチュうがいでキレイにしてから、新しい水でガラガラうがいをします。
・ガラガラうがいを数回繰り返します。
クチュクチュうがいの水でそのままガラガラうがいをすると逆に口の中のウイルスなどを喉に織り込んでしまうので、うがいの効果がなくなってしまいます。
2.のど飴や薬用トローチをなめる
市販ののど飴にも喉によい成分が含まれていますの、喉の痛みの緩和には効果がありますが効果の面では薬用のトローチの方が当然ながら優れています。
ただ、のど飴は甘さが強いものが多く、舐め過ぎは糖分の取りすぎになるかもしれませんので、その点は気にしてください。
3.市販薬を使う
薬局に行けばスプレータイプや錠剤タイプ等の色々な種類の薬が置いてあります。
製品で成分が異なりますので、購入の際には素人判断せずに薬剤師に相談して、症状に会ったものを購入するようにしましょう。
4.スチーム吸入器を使う
喉の奥まで直接洗浄するので、うがいよりも効果的といわれています。
取扱説明書に従って安全に使用してください。
5.医師の治療を受ける
咳や痛みがひどい場合・長引いて症状が改善しない場合は、炎症がひどく他の病気の原因になる危険性がありますので、医師の診察により、適切な治療を受けてください。
まとめ
空気の乾燥からくる咳は体力を消耗したりしますし、喉の炎症をひどくして辛さを伴い生活の質も落ちてしまいます。
そうならないように、まずは予防から始めましょう。
栄養バランスのとれた食事や、喉をいたわる食材も積極的に取るようにしましょう。
そして、痛みが出たら、少しでも痛みを和らげるように咳・喉のケアをしてください。