職場の男性が、突然サンダル履きに。
昨日まではちゃんと革靴を履いていたのになぜだろう…と思ってたずねると、「痛風になっちゃったんだよ…」と。
痛風でサンダル履きってどういうことだろう…と思いましたが、親指が痛くて革靴を履けないのだとか。
そういえば、以前に母が近所のおじさんが痛風だという話から、「痛風は風が吹いても痛いっていうからね」と言っていたのを思い出しました。
そして「痛風は男の人の病気だからね」と。
痛風ってどんな病気?
そもそも痛風とはどんな病気なのでしょう。
痛風は、プリン体を多く含む食品などを摂りすぎたことにより、尿酸値が高まってしまい起こる病気です。
プリン体は動物性たんぱく質に多く含まれるので、お肉やジャンクフードが大好き、という人は注意が必要かもしれませんね。
そして、体に蓄積されてしまった尿酸は体内で結晶化され、比重が重くなって体の下の方に下がっていき、関節にとどまってしまい炎症が起こる、というわけです。
痛風は遺伝的要素も多い病気ですが、現代の食生活は欧米化していて、親兄弟に痛風の人がいなくても突然発症することもあるので、食生活には十分に注意する必要がありそうですね。
日頃の食事で心がけること。
食事に気を付ける…となると難しく考えてしまいがちですが、単純に欧米化してしまっている食生活を和食中心にする、これで十分予防になると思います。
欧米の食事は肉や魚が中心であるのに対し、和食は野菜が多く取り込まれています。
根菜類の煮物や、葉物のお浸しなどですね。
肉や魚を食べてはいけないわけではなく、つまりバランスよく摂る…ということですね。
肉中心の欧米では昔から痛風があったのに対し、日本ではあまり出ていなくて、肉などを日常的に食べることができるのは生活に余裕のある人たちだったことから、「贅沢病」なんて言われていたそうです。
プリン体の多い食材を見てみましょう。
<プリン体の多い食品>
- ビール
- エビ
- かに
- いわし
- かつお
- 肉類(特に油が多い部位)
- たらこ、肝類
- 鶏ささみ
- 納豆など。(鶏ささみや納豆というのは意外ですよね)
<プリン体の少ない食品・またはほとんど含まない食品>
- 野菜類
- ごはん
- ベーコン
- ちくわ
- ソーセージ
- 牛乳
- 卵
- チーズなど。(ベーコンやソーセージも意外です。)
こうやって見てみると、プリン体を多く含む食品は、日頃みなさん口にしていますね。
やはり偏った食事ではなく、バランスよく食事することでプリン体を多く含む食品の摂取量を減らす、ということが大事なのかもしれませんね。
特に、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は尿酸値を下げる効果があるそうですから、あまり乳製品を摂っていないという人は、今の食生活に牛乳1杯をプラスする、というのも良い方法かもしれません。
女性に少ないのはなぜ?
食生活や、遺伝的なもの。そうなるとなぜ男性に多く女性には少ないのか…。
不思議ですよね。
女性に痛風の人が少ないのは女性ホルモンの影響ということです。
女性ホルモンは、痛風の原因となる尿酸値の上昇を抑えるはたらきがあるのだそうです。
つまり女性は生まれ持って痛風の予防となる要素を体内に備えコントロールしている、ということですね。
と言っても、痛風の女性が全くいないのかというとそうではありません。
では、どうして女性でもなるのでしょうか?それは、ホルモンバランスが乱れてしまっている、ということです。
過度なダイエットやストレスにより、ホルモンバランスが乱れてしまうと、尿酸値を抑える作用も乱れてしまう、というわけです。
過度なダイエットやストレスにより生理が止まってしまっていたり、閉経後の女性は痛風になるリスクが高まっている、ということになるわけです。
まとめ
できればなりたくない痛風。
すでに痛風のひとも、心配な人も、やはり偏った食事は痛風の大敵です。
食事制限による過度なダイエットも、偏った食事です。
好きなものを好きなだけ食べていたら、痛風だけでなくほかにも体調不良が出てしまう原因になりますから、そうならないためにもバランスの良い食事を心がけることが必要ですね。