白髪を初めて見つけると、ショックを受ける方は多いのではないでしょうか。
鏡で見える範囲ならともかく、自分では見えない後頭部などの白髪を他人に発見されると、よりショックを感じてしまいます。
白髪の原因は老化現象、遺伝要素、無理なダイエットなどによる栄養不足、ストレスなど色々ありますが、「メラニン色素が十分に作られていない」という共通の原因があります。
髪の毛はもともと白いもので、髪の毛が作られていく過程でメラニン色素が自然に混ざり、色がついて生えてくる仕組みです。
そのメラニン色素は「メラノサイト」という細胞で作られており、メラニン色素を生成するには「チロシン」というアミノ酸が原料になります。
その「チロシン」は「チロシナーゼ」という酵素が酸化してメラニンを作ります。
ちょっとややこしい言い方になりましたが、要するに
- メラノサイトの活性化
- チロシナーゼの働き向上
- チロシンの増加
が白髪対策には必要です。
必要不可欠!白髪対策に効果的な食べ物とは!?
白髪予防にはバランスの良い食事や、良質な睡眠などが前提ですが、中でも積極的に摂りたい栄養素をご紹介します。
昆布やヒジキなど海藻類が髪や白髪対策として有名なのは、ヨード(ヨウ素)が多く含まれているからです。
ヨードにはメラノサイトの働きを活性化してくれる役目があり、海藻類(ワカメ、海苔など)、魚介類(サバ、いわし、カツオ、ぶりなど)に多く含まれています。
チロシナーゼの働きをよくするには、
- 豆類(納豆、大豆、ナッツなど)
- 穀物類(玄米、そばなど)
- 野菜類(にんにく、ごぼう、モロヘイヤ、パセリなど)
- 魚介類(海老、カニ、ほたるイカ、牡蠣)
などが有効です。
チロシナーゼは年齢とともに減少していく成分なので、積極的に摂りたいものです。
そしてメラニン色素の原料チロシンは、
- 乳製品(チーズ、脱脂粉乳など)
- 魚介類(まぐろ、かつお、ちりめんじゃこ、たらこなど)
- 果物(りんご、ばなな)
- 大豆など
に多く含まれています。チロシンは糖分を一緒にとると効果的ですので、果物から摂取するのがおすすめです。
毎日こつこつ白髪対策に効果的♪気軽にとれるオススメの食べ物とは!?
白髪対策として積極的にとりたい食品はたくさんありますが、毎日の献立に取り入れるのはなかなか難しいものです。
白髪に効果的な食材で料理するよりも、普段の何気ない食事に‘ちょい足し’できる食材なら、お手軽ですよね。
そこでオススメなのが「黒ごま」と「山椒」です。
黒ゴマにはビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、たんぱく質、銅、セサミン、亜鉛などの栄養素が含まれ、白髪予防や老化防止効果もあるとされています。
色素細胞を活性化するには細胞の活動を抑制したり阻害する活性酸素を減らさなければなりません。
その対策として抗酸化作用を持つ栄養素を摂ることが効果的で、中でもおすすめしたいのが「セサミン」です。
セサミンには活性酸素を体外へ排出し、細胞の活性化する効果があり、メラニンを生成するのに有効とされています。
黒ゴマには体に良い成分がたくさん含まれていて、美肌や、体のほかの部分にも良い効果があるのも嬉しいところです。
一日の摂取量は大さじ1くらい食べると良いとされています。
黒ゴマの表面は硬いため、そのまま食べても栄養が吸収されにくいので、すりゴマにして食べてくださいね♪ゴマは味にくせがないので、白ご飯にかけたり、納豆にかけたり、サラダにかけても美味しく召し上げれますよ。
大豆は白髪に効果的な食材の1つなので、納豆に黒ごまはオススメです。
そして日本の伝統的食材「山椒」にはメラニンの生成を促進する働きがあるとされています。
実際、白髪に対する実験で実証されている、頼もしい食材です。
山椒はうなぎや親子丼などを食べるときにかけるくらいで毎日の食事で摂ることはむずかしいかと思いますが、麻婆豆腐や煮物、そばにも意外と合いますので、よかったら試してみてくださいね♪
まとめ
白髪対策の食べ物、いかがでしたか?髪の色を生成する細胞は栄養素が偏ると上手に機能しませんので、バランスの良い食事を心がけましょう。
栄養は血液に乗って運ばれるので、血流をよくすることも大切です。
夏場はシャワーだけで済ませがちな入浴もしっかり湯船につかり、質のよい睡眠にも気を配りたいものです。
一度白髪になった髪も、もう一度黒髪にもどすことが可能ですので、諦めないでくださいね♪